ある程度まとまった財産を築いたと考えたならば、その配置をよく考えるべきである。
 まだ築いていなくとも、築いた場合にその配置をどうするかを考えてみるべきである。
 ある程度まとまった財産とは、どれくらいか。
 5%の運用利回りで、1年間に必要な金額がまかなえる金額くらいに考えてもいい。
 5%の運用が本当に可能かという問題もある。
 しかし、本当の問題は、1年間に必要な金額とは何かということ。
 単純に生活費じゃないかと思われるかもしれないが、ファミリーの将来に思いをいたすと考えるべきことはいろいろ出てくる。
 いつ頃、いくら必要かは、それぞれファミリーによって違ってくる。
 子が、収入は安定しないけれども、やる気をもって取組んでいる職業に就いている場合、孫の教育費だけは最低限補償してやりたいという場合もある。
 こうしていろいろ考えたことを、子孫が評価してくれるかどうかは、わからない。
 しかし、いろいろ考えたことを子孫にきちんと伝えるべきだ。


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