「お金は上手に使ってこそ意味がある」と言いますが・・・
1 お金を使うと言っても、飲み食いに使うのであれば、胃袋の大きさは知れたものですから、その金額も知れたものでしょう。
2 高価品を買うために使うことは、どうでしょうか。
ここは、人によって差があるところでしょう。欲しいものがいくらでもあるという人もいますが、どこかで飽きがくるのではないでしょうか。
お金を稼ぎたいと考えている人は、なかなか使えないでしょうし、お金がお金を生む力を知っている人は、ますますお金の投資的効果を考えてしまい、高価品を買うために消費することはできないでしょう。こうした人は、お金を使うと言っても、投資になってしまうでしょう。
3 ギャンブルはどうでしょうか。
競輪、競馬などに使うと言っても、遊びの範囲ならばともかく、身を崩す程使う人の心境は、私には、よく分かりません。
こうしたギャンブルよりも、毎日の仕事の方が、刺激的でおもしろいと思います。
※ 結局、お金を自分のために使うことは、知れたものではないかと思います。
4 異性のために使うのはどうでしょうか。
このあたりになってくると、状況によって、様々です。
男であれば、大事な妻・恋人のために使うということから、愛人のために使うこともあるでしょうし、異性でない場合もあるのでしょう。
人のために使うことで、自分もいい思いをするというお金の使い方は、初めの一歩かもしれません。
5 世のため人のために使うのはどうでしょうか。
ますます、人によって様々でしょう。
公器ともいえる企業・学校・病院をつくること、芸術のためのパトロンになること、寄付をすることなどなど。
この段階になると、全人格を投入する世界となり、それは、お金を使うことなのか、投資なのか、はたまた単に世の中のお金を管理しているだけなのか、かなり曖昧です。これは、弁護士としての実感でもあります。